♡放課後みすてりあすいーつ!♡

「情報屋コンビ……今までの実績の噂は全部デマだったのか、がっかりだな」

「違う!!!」

思わず机を叩いて立ち上がる。

私はともかく、『情報屋コンビ』として美色まで馬鹿にしないで!!

「じゃ、さっさと捕まえてくれよ、財布泥棒。事件解決しまくったお前らなら余裕だろ」

「……」



ブチン



頭の中で何かが切れる音がした。

「なんだよ、さっきから黙りやがって。やっぱ無理なのか……あ!?」

私はさっきから生意気な口をきく目の前の野良犬の胸ぐらを掴みあげる。

「やってやろーじゃないの!!その代わり、事件解決させられたらレモンパイにプラスして、駅前のケーキ屋の期間限定レモンケーキも報酬として貰うからね!?」

「りょ、両方レモン系の菓子じゃねーか!!脳みそレモンで出来てんのかよ、この探偵もどき女!!」

「探偵もどきって何さ、腹立つわね!!あんたこそ自分の立場分かってんの?!私は依頼を『受けてあげてる』の!!野良犬みたいな野郎相手してあげてるだけありがたいと思いなさい!!」

「誰が野良犬だよ!!俺は成績30位だぞ!!」
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