♡放課後みすてりあすいーつ!♡
潜入捜査
「お、おぉ……なんか、良いのかな、これ」
「大丈夫やろか……法に触れとらん?」
「大丈夫大丈夫。念の為生徒の情報とか一時的に弄ったから平気」
「いや、そうやなくて、これ普通に犯罪とちゃうのん?」
「バレなきゃ犯罪じゃないって、なんか偉い誰かが言ってたから良いんだよ」
「誰かって誰よ?!」
いつもは高い位置にツインテールにしてる髪をポニーテールにした美色と、伊達眼鏡の綺鳴、そして美色と逆に普段下ろしてる髪をツインテールにした私、時音。
全員、とあるツテで用意した如月高校の制服を着てる。
そう。ここは如月高校の校舎内。
不自然にならないようにそれぞれ着こなしを変えてると、本当に周りに馴染んでる。
この日は偶然にも祭日で私たちの通う玲瓏学園は休みだけど、如月高校は何かの振替で学校だった。
「むしろコソコソしてる方がおかしいって。怪しまれるよ。もっと堂々と……ん」
廊下を歩いてると、前から先生が来た。
ダサい青ジャージに身を包んだ、いかにも生徒指導の先生っぽい人。
綺鳴と美色がビビって固まる。
私は物怖じせずに声をかけた。
「あ、こんにちは。松林(まつばやし)先生」
「こんにちは……ん、ん?君、うちの生徒か?なんか見覚えが無いんだが……」