♡放課後みすてりあすいーつ!♡
「やっぱダメだったじゃんタイムの馬鹿ー!!」
「叶海ちゃんの情報取れたし良いじゃん別に!!」
「うち、家的に退学とか停学とかほんま堪忍なんやけどーーー!!?」
わぁわぁ言いながら、私達は廊下を全力疾走して逃げる。
と、とりあえず、外に……
ドン!
「うびゃっ?!」
曲がり角で誰かとぶつかった。
見覚えのある仏頂面が、尻餅をついた私を見下ろす。
「何やってんだ、お前ら?」
「す、涼村くん?!」
なんでここにいるの!?
しかも堂々と玲瓏学園の制服着てるし!!
って、今そんな事はどうでもいい!
逃げなきゃ!!
「待ちなさい、君達……あ、あれ?君は、涼村の……」
先生が足を止めた。
「あ、久しぶりです先生。涼村 康葉(すずむら やすは)の弟です。こいつら俺の連れで、なんか意味も無くコスプレしてきたみたいですけど、危害はないんで大丈夫っス」