♡放課後みすてりあすいーつ!♡
「なんだ、逃げ出したから侵入者かと思ったよ。紛らわしいな」
「そりゃ、そんな怖い顔してりゃビビられますよw」
先生は元来た道を戻っていった。
「た、助かったぁ~……」
私達は床にへたりこんだ。
安堵の息といっしょに魂が飛んでいきそう……
「何があったか知らねーけど、俺に感謝しろよ?ここ、俺の姉貴の母校なんだよ。で、姉貴がここの図書室の本借りたまま卒業しやがった事が最近分かって、代わりに返しに来たんだ」
「う、うん、そこはありがとう。あ、それと、私達がここに来たのはね……」
ムカつく相手とはいえ、この状況で喧嘩腰にはなれない。
素直に感謝の言葉を述べた。
「はぁ、梅井 叶海の情報ねぇ……」
呆れたような、馬鹿にしてるような顔をされたけど、涼村くんに全部説明した。
「涼村くんは何か知ってる?」
「俺が知るかよ!都合の良い考え方すんな」
怒られちゃった。
「第一、姉貴は今大学生で、ここの生徒だったのはかなり前だ。その時にその梅井って奴はまだ入学してないだろ」
うーん、そうそう偶然は重ならないか……