♡放課後みすてりあすいーつ!♡
「透輝くん、聞きたい事があるんだけど」
後日、私は一年二組の教室へ行った。
燕くん経由で透輝くんはすぐに来てくれた。
「例の件ですか?もちろん良いですよ」
「叶海ちゃんに何プレゼントしたのか、教えてくれる?」
どうしてそんな事を聞かれたのか分からないという様子で、透輝くんは一瞬目を丸くする。
「え?クラシックのCDです。図書館の視聴覚コーナーに置いてあったCD、興味ありげに見てたので。あと、似合いそうだったのでリボンのついたカチューシャを。本読む時髪を邪魔そうに弄ってましたから」
「ふむふむ、なるほどね、ありがと」
私は愛用の手帳に全てメモする。
CD……カチューシャ……と。
「いえ、オレの方こそ。真剣に捜査してくださってありがとうございます」
「うん、もう少しで分かると思うから、もうちょっとまってて」
「どしたの?」
「何かあったん?」
廊下で待ってた綺鳴と美色の元へ戻ると、私の表情が固かったからか、そう聞かれた。
私はふうっと息をつく。
「どうりで怒るわけだよ。叶海ちゃんにとってはイジメ同然なんだもんね」