♡放課後みすてりあすいーつ!♡
生半可な覚悟じゃやってられない事を、私はよく知っているから。
「……そんなの」
ぐっと、透輝くんは拳を握る。
下を向いてて表情は見えないけど、強く唇を噛んでる。
「そんなの、関係ないです!」
まだ私達しかいない静かな公園に、透輝くんの力強い声が響く。
「耳が聞こえないなら、オレが代わりに教えてあげますし、オレの声が届かないなら、手話も全部覚えます!」
……ちょっとびっくり。
そんなに好きなんだ。叶海ちゃんの事。
「オレが好きなのは、『梅井 叶海ちゃん』ですから。何があっても全部ひっくるめて、好きなんです」
真っ直ぐなその目は、真剣そのもの。
……そっか。
それなら心配ないね。
美色と綺鳴と視線を一度合わせ、透輝くんの肩をポンと叩いた。
「行っておいで、透輝くん。そこまで覚悟があるなら、きっと叶海ちゃんも許してくれるよ!あたしが保証する!」
「え?」