君のこと好きでいてもいいですか。
ズキッ
「いっ…」
頭の中で激しい痛みが走る。
私はこめかみを押さえて痛みに耐えた。
「彩葉!早く!歩くの遅いよ〜」
晴香が後ろを振り向き笑顔で呟く。
私は咄嗟に「いま行く〜」と笑顔で返事した。
「じゃあね彩葉!また二日後!」
「うん…またね」
私は小さな声で呟いた。
“二日後”そのことを今は考えたくないから。
「えっ!?ちょっと彩葉!元気ないよ?」
そう言った晴香は心配そうな顔で私の顔を覗きこんだ。
「ねぇ晴香…」
私はさっきより大きな声で呟いた。
「何?」
晴香が可愛く首を傾げる。
「やっぱりなんでもない!じゃあね!」
「う、うんまたね!」
晴香はそう言った後自分の家へと走り出した。