陽の明かり
「明日、勉強道具持ってくるね。
少しくらい、勉強したほうがいいよ。」
「ありがとう。でも私、勉強できない…。」
「大丈夫だよ、私が精一杯教えるから。」
「………うん。」
「そんなに勉強嫌いなの?」
「わかんない。」
でた、これだ。
嫌いか、好きかそう問いかければ「わかんない。」と答える。
わかんないなら、勉強しよう。
と言いかけ、やめた。
恵未優は特にしたがらないなら、私の好きなことを「押し付けるなんて酷い」からだ。
先ほど恵未優が言ったことを助言にして、発言にきをつけた。
「……なら、やめとこ。」
「……うん。」
「はぁ…明日明後日過ぎたら、また学校。」
「たまには休んだりしないの?」
「休みたいよ…そりゃ。」
私は立ち上がってブランコに股がると漕いだ。
ギィ、ギイ…
木と紐が擦れて軋み音が小屋じゅうに響く。