Soul Lovers~世界で一番愛する人へ~




ソウル ラバーズとは関係なく、感情のままに音入れした俺の曲。



世間には発表できないようなめちゃくちゃな曲にしたくて、マッシーさんに編曲をお願いしたものだった。



「兄から」



その言葉に、この子がマッシーさんの妹だとホッとしつつも、まだしこりのように残る不安を口にする。



「どうして俺が七倉って分かったの?」



マッシーさんは俺がソウル ラバーズのメンバーだと知らない。



なのに七倉の名を聞いて迷わず俺に声をかけたこの子は、やっぱり俺が誰かって、気づいたからなんじゃないかと疑った。


けど彼女は、



「兄が、目力半端ないイケメンに渡してって言ったから」


無表情のまま、さらりと答えた。





< 13 / 218 >

この作品をシェア

pagetop