Soul Lovers~世界で一番愛する人へ~
ソウル ラバーズとは関係なく、感情のままに音入れした俺の曲。
世間には発表できないようなめちゃくちゃな曲にしたくて、マッシーさんに編曲をお願いしたものだった。
「兄から」
その言葉に、この子がマッシーさんの妹だとホッとしつつも、まだしこりのように残る不安を口にする。
「どうして俺が七倉って分かったの?」
マッシーさんは俺がソウル ラバーズのメンバーだと知らない。
なのに七倉の名を聞いて迷わず俺に声をかけたこの子は、やっぱり俺が誰かって、気づいたからなんじゃないかと疑った。
けど彼女は、
「兄が、目力半端ないイケメンに渡してって言ったから」
無表情のまま、さらりと答えた。