Soul Lovers~世界で一番愛する人へ~
優しい雛子ちゃん。
誰よりも君の側にいて、
君だけを見詰めていたい。
けど、もう限界なんだ。
マスコミは、俺の周囲を調べ始めた。
マスコミが、君の存在に気づくのも時間の問題。
もう十分、苦しんでいる君が、これ以上苦しむことはない。
傷つく君は見たくないから、
好きだけど、君に告げるよ。
「もう、ここには来ないで欲しい」
ガラスみたいに透き通った君の瞳が、氷みたいに白く濁って固まった。
そんな顔をしないで。
抱きしめたくなるから。
これ以上、雛子ちゃんの顔を見ていられなくて、顔を背けた。