Soul Lovers~世界で一番愛する人へ~
「乱暴だなー、亜理沙は」
「乱暴とはなによ!」
目の前でじゃれ合う2人に、ますます混乱する。
そんな私に気づいた亜理沙が、菅君を紹介してくれた。
「私と同中出身の菅陽希。雛を好きってのはこいつよ。バカだけど、いいやつだから仲良くしてやって」
亜理沙の言葉に戸惑う。
私を好き?
菅君が?
「よろしく。真下さん」
ふわりと笑って、右手を差し出す菅君。
私は強張った表情のまま、そんな菅君を見た。