Soul Lovers~世界で一番愛する人へ~



立ち去る菅君の背中を見送ってると、



「ごめん、雛」



亜理沙の声がした。


振り返ると、思い悩むような、苦しそうな顔で、私を見ていた。



「陽希に余計なこと話して、ごめん」



亜里沙の言葉に、「ううん」と首を横に振る。



亜理沙がいい加減な気持ちで、菅君に、私と七倉さんのことを話したわけじゃないって分かるから。



いつも真剣に、私のことを励ましてくれる亜理沙だから。



責めるなんて、できないよ。



< 153 / 218 >

この作品をシェア

pagetop