Soul Lovers~世界で一番愛する人へ~
「雛が謝ることない。だって陽希のことは好きだけど、陽希なら雛の心の傷を癒せるかもって思ったから。雛が相手なら、陽希を諦めてもいいって思ったから。
けどバカだな、私。そんな自分勝手な考えが、陽希を傷つけて、雛を困らせるなんて」
そう言った亜理紗は、私の腕の中から抜け出すと、
「私こそ、バカなこと考えて、ごめん」
揺るぎない目で、そう言った。
人を好きになっても、
どうして、その思いは届かないのかな?
私も、亜理紗も。
こんなにも大好きなのに。