Soul Lovers～世界で一番愛する人へ～

デビューして５年。酸いも甘いも分かち合った仲間たち。



この日は、事務所の会議室で新曲の打ち合わせをしていた。



「次の曲は、せつな系ミディアムチューンでいく」



プロデューサーの言葉に、メンバーも、事務所関係者たちも大きくうなずく。



デビューして１年目は、得意のダンスを生かした激しくアップテンポな曲を立て続けにリリースした。



けど、そのどれもが、そこそこは売れても大ヒットには繋がらなかった。


２年目、せつな系ラブソングを、暗くなりすぎないミディアムチューンの曲に乗せて歌うと、瞬く間にヒットして、Soul Loversの名が全国に知れ渡った。



そこからずっと、甘く、切ないLove　Songを歌うアイドルグループってイメージが定着した。