Soul Lovers~世界で一番愛する人へ~

聖なる夜は君に会いたい





「会いたい」



もう絶対に口にしないと決めてた言葉を、電話の向こうの七倉さんが口にした。



「雛子ちゃんに、会いたい」



その言葉に、心臓がどきどきする。



七倉さんも、私と同じ風に思ってくれてたんだって嬉しくなって、



ずっと封印していた言葉を告げる。



「私も、七倉さんに会いたいです」



七倉さんが、電話の向こうで嬉しそうに笑うのが聞こえた。




そんな七倉さんの笑い声に、私も嬉しくなって、気が付くと笑顔がこぼれた。




< 202 / 218 >

この作品をシェア

pagetop