Soul Lovers~世界で一番愛する人へ~



「次の日曜日の試合、目ぢからイケメンを呼びなよ。何でもない日は呼び辛くても、試合なら誘いやすいでしょ?」



亜理沙の言葉に「うーん」と悩む。



確かに亜理沙の言う通りかもしれない。いつまでもグズグズと悩んでいても、なにも始まらない。



「雛、イケメン君に会いたくないの?」



「会いたいよ。今すぐだって会いたい」



会いたい気持ちが少しずつ、少しずつ積もって、膨らんで、私の中は七倉さんでいっぱいになっていた。



「私、電話する!」







制服に着替え終わると、更衣室には亜理沙と私の2人きりになっていた。



スマホのディスプレイに、十一桁の数字が並ぶ。



震える指で、通話ボタンを押した。




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