俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜


だからって、カインが自分勝手で俺サマなことは変わらないけど。
私がこんなところにいるのだって、カインのせいなんだし。


カインが次にやってきたのは、綺麗な高台にある景色のいい場所。
雲の終わりなのか、その先には真っ蒼な青い空が広がる。





「うわあああ!」




澄んだ青空に声を上げる。
とっても綺麗。
こんなに綺麗な場所、私見たことないかも。




「ここは、天界の端だ。だからこの向こうには空しかない」

「こんなに綺麗な蒼なのは、ここが天界で空が近いからなのかな?」

「お前がきれいだと思うなら、そうなんだろう」




カインたち天界の住民にとっては、当たり前の景色なんだ。
私はにっこり笑って空を仰いだ。



「ねぇ、なんで今日私をここに連れてきたの?」

「・・・ずっと城にいるのは、息が詰まるだろう」

「え・・・。それって、私のため?」





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