俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜
「みんな、カインの事想ってるんだね」
「は?なんだよ突然」
「・・・だって、皆カインの心配して。いつだって、カインの事護ってて」
「そんなの、当たり前だろ?」
当たり前・・・?
そうなのかな。
カインが総紳だから?
「それは、カインが総紳だから?」
「お前、変な事言うな」
「え?」
「そりゃあ、それも全くないわけじゃねぇけどよ。それだけで命なんてかけねぇよ」
「でも、カインはライたちの命を握ってるんでしょう?」
「ああ?・・・そんなこと聞いたのか」
ライはもっていた果物をテーブルの上に乱暴に置くと、椅子にドカッと音を立てて座った。
「確かに、あいつに死なれると自分だってただじゃすまない。でも正直、そんなこと普段は忘れてんだ」
「え・・・?」