俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜


「なぜ、ももこがここにいる」



カインはももこを一瞥すると、まっすぐヨウに向かって行った。
ヨウは視線をカインにうつすと小さく息を吐く。



「カイン、今はももこさんの・・・」

「そんなことはわかっている。余計なことを言わず短く答えろ」




イラついたように捲し立てるカイン。
ヨウは諦めたように頷いた。




「たまたま廊下を歩いていて会った。少し落ち着かない様子だったから、落ち着けるように部屋に呼んで紅茶を用意した。それだけだよ」

「・・・それでなぜももこが倒れる」

「それは、僕だってわからないよ」




カインのイライラが伝わり、ヨウは困ったように眉を下げた。




「うーん・・・」



城の医師であるマルコ―は唸りながら身体を起こした。
それを見たカインがマルコーに詰め寄る。




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