俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜
「身体というものはね、長年生きてきた環境に順応しているものなんだよ。それが、違う環境に突然連れてこられても、身体は順応できない」
「天界では、生きていけんという事か」
「生きていけないわけじゃない。天界と人間界、ものすごく違うというわけではないからね。だが、順応するのに時間がかかるという事さ」
「時間・・・」
順応するまでに時間がかかる。
それは、それまでももこの身体に負担がかかるという事。
カインにも、そのことはすぐに分かった。
「時間が、解決するのか」
「ああ・・・。まぁ、一番いいのは住み慣れた環境に戻してやることだな」
マルコ―医師の言葉に、カインは言葉を飲み込んだ。
住み慣れた環境に戻す。
ももこを、人間界に帰す。
「それは、できない・・・」
「ならば、時間をかけるしかない。・・・それに、倒れたのはそれだけのせいではないよ」
「・・・なに」
「心労、だね。いろいろと思い悩んでるんだろう。まあ無理もないさ。突然異世界のような場所に来たんだろうからね」