俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜
好きと嫌いの境界線
―お前がここにいるのは、カインのせい、じゃなくて、カインのおかげ、だからな
頭の中でずっとライの言葉の意味を考えている。
考えても、考えても、その言葉の意味が解ることはない。
まるで、私が責められてるみたい。
ライはなんとなく、他の神たちとは違う感じがする。
なんていうか、カインへの態度とか、感情的なものが。
それがいったいどういう事なのか、私にはわからないけど。
「はー。もうやめた」
ベッドから身体を起こし頭を大きく横に振った。
ここにいても、私は特にすることもなくてベッドの上でゴロゴロしていた。
モリアにも、まだここの環境に慣れるまではあまり無理はしないほうがいいと言われたし。
それでもずっとゴロゴロしているのもいい加減飽きる。
ベッドから起き出すと私は部屋を抜け出した。