俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜
この城は、広すぎて私の知らない部屋、いったことない階がたくさんある。
別に行くなと言われたわけじゃないし。
気分転換に探索でもしてみようかな・・・。
今までいった事のない上の階に足を延ばした。
どんどん上にあがっていくと、今まで折り返し手続きの階段があった先に大きな扉が現れた。
ここが行き止まりってことだろうか。
その階を見渡すと他の階と同様部屋が続いている。
「扉があるってことはこの先に部屋か何かがあるってことだよね・・・」
そう考えると、この先になにがあるのか少し気になってくる。
ここに来て初めて感じるようなちょっとしたワクワク感。
そっとノブに手を伸ばした。
「あ、あの!」
その瞬間突然声がかけられビクッと体を揺らした。
伸ばしかけていた手を止め振り返ると、メイド服に身を包んだ女の人が立っていた。