俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜


私はカインの座っている窓の右隣の窓枠に座る。
外を同じように見つめると、天界が見渡せる景色に目を見開いた。


とても綺麗。


高い位置にあるこの場所からは、天界人が住んでいる場所がとても小さく見える。
そして、空がとても近く澄んだ蒼が見える。




「綺麗・・・」




思わずそう呟いた。




「お前は、俺が憎いか」

「・・・・え?」




突然聞こえた声に、戸惑いながら顔を向ける。
カインは真剣な眼差しで私を見つめていた。




「お前をここに連れてきて、縛っている俺が憎いか」

「憎いって・・・。そりゃあ、勝手で強引で、めちゃくちゃだって思うし。私は元の世界に戻りたいって思うけど・・・。別に、憎いとかじゃ・・・」



憎い。
そんな感情とは少し違う。
腹が立って仕方ないし、むかつくけど。

恨んでるとか、憎んでるとか、そんなんではない。
それだけは、断言できる。




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