俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜
「あんたが、優しいところもあるって、わかったからかな」
「優しい?」
「なんだかんだ、誰かの事を想ってるでしょう。自分が苦しんでいることを隠してたり。ゆっくり休めるように病室には近づかないように周りの人にいったり」
そういう優しいところがあることを知ってしまったから。
憎んだり、そんな感情は抱けない。
「でも、・・・やっぱり納得できるわけじゃないし、カインが考えてることがわからないから。私は、ついあんたにきつくあたっちゃったり、ケンカ腰になっちゃう」
「考えてること・・・か」
「でも、それじゃあダメだって思った。ライに言われたの。私は何もわかってないって」
「余計なことを・・・」
「その意味だって私にはわからないから。だから、私は知らなくちゃいけないと思う」
知ったうえで、どう思うのか。
それは私にもわからない。
今、私がここにいることに何の意味があるのか。
そもそも、意味自体あるのかどうか。
そんな事すら私は知らない。
知ろうとしなかった。
でも、それじゃあいつまでたっても変わらない。
知ろうとしなくちゃ。
カインの事も、この天界の事も。