俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜
楽しいことがなかったわけじゃない。
ヨウさんはいつだって優しかったし。
スイだって、フウカちゃんだってみんな優しくしてくれた。
でも、私がその優しさを拒んでしまってたんだ。
素直に、受け入れることができてなかった。
カインの事言えない。
私だって、皆を完全に受け入れられてなかったんだ。
「ヨウさん、私に天界の事いろいろ教えてください」
「僕でよければ何でも聞いてください。なんでも答えますよ」
「わあ!嬉しい。じゃあ早速・・・」
私は、ヨウさんに天界の事をいろいろ聞いた。
すごく楽しくて、時間はあっという間に過ぎる。
ヨウさんは、本当にいろいろなことを教えてくれた。
それは本当に些細な私の疑問にも、ヨウさん自身答えづらいような質問にも、嫌な顔一つせず丁寧に答えてくれた。
ヨウさんによると天界は、比較的私がすんでいた地上と同じような生活をしている。
天界人は、それぞれ天界で働きながら生活をしている。
商売をしていたり、銀行みたいな金融の仕事もあるらしい。
その天界や神たちを纏めるのが、総紳であるカイン。
天界で起きた事件や争いごとのすべてを把握し、その鎮圧に努めるため、城に仕える騎士たちを動かす権限を持っている。
そして同時に、総神自身を狙う悪神たちの情報を集め、その鎮圧に力を注いでいる。