俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜
「じゃあ、どうしてここに?」
「ももこちゃんのことが気になったから」
「え・・・?」
「あのカインが自ら自分の側においてるっていうももこちゃんの事が」
イセさんの手が伸び、私の髪を掬いあげると優しい手つきで私の頬に手を添える。
あまりにもスマートな手の運びに、私は拒むことも身動きをとることもできず。
「・・・っ」
「カインなんてやめて、俺にしない?」
「え・・・?」
「俺ならもっと、ももこちゃんに優しくしてあげるよ」
イセさんの親指が私の方を撫でるように動く。
甘い囁きに、私の頬は紅く染め上げられた。
「じょ、冗談はやめてっ」
「俺は、本気なんだけどな?」
ケラケラと笑って私から離れる。
その表情は、ケロッとしていて、冗談を言っているようにしか見えない。