俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜


食事を済ませ、自分の部屋にとぼとぼと歩いていると、視線の先にライの姿を見つけた。




「ライ!」



私は思わず駆け寄って名前を呼ぶ。
ライは歩みを止めると、怪訝な顔で振り向いた。



「なんだ、お前か」

「ごめん、呼び止めて・・・」



思わず呼び止めてしまった私は、少し戸惑いながら頭を下げた。




「ライに、聞きたいことがあって・・・」

「なんだ」

「ライは、私がここにいないほうがいいって思ってるんだよね?」




ライにこんなこと聞いて、私は何を確認したいんだろう。
居たたまれなくなって顔を俯かせる。




「そうだな」



そんな私に冷たい声が降り注いだ。




< 174 / 376 >

この作品をシェア

pagetop