俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜


それなのに、ヨウさんに甘えるのは間違ってる。
そう思えるようになっただけでも、少しは成長したんだろうか。



「本当に、大丈夫だから」

「ですが・・・」

「ヨウさん。・・・私が言えることじゃないけどカインの事、よろしくね」

「え?」




そんな言葉がどうして出たのか、私自身にもわからなかった。
私がいなくなって、カインはどうするのか想像がつかないけれど。


ヨウさんたちには、カインの側にいてほしい。
他人を寄せ付けないカイン。
いつか、ヨウさんたちの事をちゃんと本当の意味で受け入れてほしい。



なんでだろう。
心から、そう思った。




「疲れたから、もう部屋に戻るね」

「ももこさん・・・?」




不安げなヨウさんを残して私は逃げるようにその場を後にした。
決意は決まった。

私は、ここを出る。


自ら、この場所を手放すんだ。




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