俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜


「ライは、なんて答えたの?」




ライの言葉に反応したのは、フウカだ。
ライは眉を寄せる。



「なんてって・・・。あいつの想いをわかろうとしないお前なら、いないほうがいい・・・って」

「はあ!?なんでそんな事言うのよ!それじゃあまるで、出てけってるようなもんじゃない!」

「なんでだよ!あいつ、最近はカインのことしろうとしてただろ!俺は、わかろうとしない奴だったらって言ったんだ!」

「ばっかじゃないの!言葉足らずよ!そんな風にとらえられるわけないじゃない!」

「フウカ、ライを責めてもどうしようもありません」




今にも掴みかかる勢いのフウカをヨウが慌てて咎める。
フウカは、気持ちを落ち着かせると、ライをキッと睨みつけ顔をそむけた。

そのしぐさに、ライは一層眉間にしわを寄せる。




「なんだよ、俺が悪いって言いたいのか」

「誰が悪いとか、今はそんなことを言っている場合ではありません。まだ、誘拐されたという線だって消えたわけではないんですから」





< 182 / 376 >

この作品をシェア

pagetop