俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜
「見つけたぞ、総神!」
「っ!貴様」
どこからかすり抜けて来たのか、悪神が姿を現した。
全身から殺気を放ち、カインの前に立つ。
カインは腰から剣を抜き悪神に剣先を向けた。
「戦うつもりか?逃げてばかりの総紳が勝てるとでも?」
「確かに俺は、いつも護られてばかりだ。なんの力もない」
間合いを計りながら悪神を睨みつける。
「それでも俺は、自分を護るくらいの剣術は身に着けている」
「お前にはなにも護れはしない!」
悪神はそう叫ぶと一気に距離を縮めた。
カインはギリギリでその攻撃をかわすと、崩れた態勢をすぐに持ち直した。
「頂点に相応しいのは、貴様のような腑抜けではない!」
「腑抜けかどうかは、貴様のその身体にわからせてやる!」