俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜
カインは剣を持っているけど、相手は素手だ。
腰に剣らしきものも指してはいない。
でも、安心できなかった。
あの人は危険だ。
そんな不安が胸の中を支配する。
「にげ、逃げよう、カイン・・・逃げようよ」
「お前は黙って下がっていろ」
私の言葉にも耳を貸さずカインはそう言うと地面を強く蹴って距離を詰めた。
男は表情一つ変えずカインの剣をかわす。
それでも、カインは次々と攻撃を向けていく。
全てを軽々とかわしていくだけで、男は反撃をしようとしなかった。
「貴様!逃げるだけか!」
「・・・」
カインは苛立ったように叫びながら、休むことなく向かって行く。
どの動作にも無駄はなく、素人目にもカインはそこそこに剣の腕が立つことはわかった。
特別な力を持たないカイン。
でもそれは、弱いという事ではないんだ。