俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜
「カイン!カイン!しっかり!」
カインの身体に触れると、背中を貫かれたのか、べっとりと手に血が付く。
サーッと血の気が引く。
こみ上げてくる涙が視界をぼやかせる。
「カイッ、カインっ!ねえ!お願い!目をあけて!」
「・・・っ」
カインは、苦しげに呼吸を繰り返している。
時々辛そうに息を詰まらせ、顔は苦痛に歪んでいた。
どうしよう・・・。
どうしてこんなことに・・・。
私の・・・。
私のせい?
「・・・いやああああああ!!!」
こんな事になるなんて、思っていなかった。
こんな事、望んだわけじゃない。
ただ、私は。
誰かに本当に必要とされたかっただけなの。