俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜
その後、自分がどうしたのか、よく覚えていない。
いつの間にか私は城に戻っていて。
慌ただしく人が目の前をバタバタと駆けまわっているのをただ茫然と見ていた。
カインは特別室に運ばれ、治療を受けている。
私はその部屋の扉の前でただ茫然と立ちすくんでいた。
「ももこさま。お部屋の方へ戻りましょう。お風呂も用意しましたので体の汚れを落としてしまいましょう」
モリアが私の側に来てそう声をかけてくれる。
その隣には、ヨウさんの姿も。
「ももこさん。カインが心配なのはわかります。ですが、あなた自身の事も・・・」
心配そうにかけてくれる言葉に、私は無言で首を横に振った。
さっきから、私はずっとこんな感じで誰の言葉にも首を振っている。
「ももこさん・・・」
ヨウさんの切なげな声が響いた。