俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜
だから、カインのことだって私がしっかり見てなくちゃ。
無理しないように。
「少しくらい休んだって、皆もいるんだから大丈夫よ。皆を信じなさい!」
「なっ、押すな。大丈夫だと言ってるだろう」
「いいから、部屋に戻る!もうすぐご飯も持っていくからね」
カインの言葉を無視して強引に部屋に連れ戻す。
ちゃんと、身体を治してほしい。
脳裏に残るカインが傷つけられた瞬間の事。
そして、あの冷たい瞳。
後から聞いた話で、あの男が魔神であるデモンだったらしい。
あの威圧感、感情のない冷酷な瞳。
変に納得してしまった自分がいた。
あの男は、危険だ。
でも、カインはあの男に狙われてるんだ。
総紳という立場を狙われて・・・。
でも、それだけじゃないような気がした。
まるで、憎悪のような憎しみのような。
ドロドロしたものが、見え隠れする。
「・・・おい」
ハッとして顔を上げる。
いけない、考え込んでしまってた。