俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜
「昼食は、ミイナ様とお取りいただきます」
「・・・必要ない」
「そんなわけにはいきません。カインさまを心配し、来てくださっているんです。それに、彼女は正式な・・・」
「うるさい。無駄話は後にしろ」
「カインさま・・・っ!」
シモンは悔しそうに表情を歪めたが、それ以上は口を噤み後ろに下がった。
シモンは、ミイナさんをカインの婚約者にしておきたいんだ。
当然だよね。
私は、相応しくない。
それだけは、わかる。
「・・・私、お昼は自分の部屋で食べるね」
顔をあげ、そう告げるとカインの視線がこちらに向いた。
なにを考えているかわからない瞳で見つめられる。
「そうか・・・」
カインは、ただ一言そう言うと私から視線を反らし再び食事を始めた。
私も俯いて、食べ始める。
今更。
私は、なにも言えない。