俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜
しばらくすると、モリアが呼んできてくれたカインが顔を出した。
いつもと変わらない凛とした表情。
「気分はどうだ」
「・・・平気」
いつになく優しいカイン。
労わるように私を見る。
そのことに、少し申し訳なく想いながらふんわりと笑う。
「お前を閉じ込めたのは、・・・誰だ」
カインの言葉に、ビクッと体が揺れる。
そんな事・・・。
「だ、誰だろう。突然後ろから押されて、誰だったか見てないんだ」
「・・・お前はなぜあの場所に行った」
「えと、探し物をしてて・・・」
どうして、庇ってしまったんだろう。
あんな怖い思いさせられたのに。
ミイナさんのせいだって、言えなかった。
私の存在のせいで、苦しんでるのはわかってるから。