俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜
「どこに行ったんだろう・・・」
外に出てるって言ってたのに。
探すためにきょろきょろと辺りを見渡しながら歩く。
行き交う人の中にもシモンさんの姿は見当たらなかった。
トン
「あっ」
よそ見をして歩いていたせいか、人にぶつかってしまう。
「すみません」
慌てて頭を下げると相手の人も軽く会釈をして歩き出した。
ふと地面を見ると、青色のノートのような物が落ちていた。
あの人が落としたのかも。
私は慌ててそれを拾い上げる。
しっかりとした堅いカバーのそのノート。
表紙には何か英語のような文字が筆記体で印されていた。
「あの!」
声をあげ、さっきの人を呼ぶ。
気づいてくれたのか、さっきの人が立ち止まり振り向いた。