俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜
ランプを置いた後、夕食まで時間があるから少しフラフラしようと部屋を出た。
なにか、私にもできることがあればいいのに。
皆、天界の仕事でいろいろと忙しそうなのに私だけいつも手持無沙汰。
カインは今日も忙しいのかな。
「探せ!後、この城に出入りした外部の者がいないかの確認を急げ」
「はい!」
騒がしく、慌ただしい声が聞こえる。
いったい何事だろう。
いつになく騒然とした雰囲気に少し、気になって声がする方へと向かった。
今の声は、きっとカインのもの。
「カイン・・・?」
それは確かにカインで、いつになく険しい表情で指示を出していた。
カインは私に気づくと、側にいた家来の人に一言二言何かを話すと私の方へやってくる。
「どうした」
「ううん、なんだか慌ただしそうだったから、どうしたのかと思って」
「ああ・・・。機密情報が書かれた本がなくなったんだ」
「え?」
機密情報?
それって、とても大事なものなんじゃ・・・。