俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜


「俺の部屋に保管していたんだが、必要になって見て見るとなくなっていた」

「ウソ・・・。それって、なにが書いてあるの?」

「・・・人間界に向かう扉の場所や、この天上界を造りだしている仕組みや、すべての事柄が書かれている。他の者に知られるとまずいものだ。特に悪神には・・・」




そんな大事なものがなくなってしまったの?
それって、盗まれたってことなのかな。




「大丈夫なの?」

「知られるとまずいことはまずいが、それだけでは天上界を乗っ取ることはできん。人間界の扉のありかがわかったところで鍵は俺が持っているし。だが、そういう諸々を理解したうえでここに乗り込み占拠されればさすがにまずいな」

「そんな・・・」




だからこんなに慌てて探してるんだ。
早く見つかるといいけど・・・。



「お前がそんな顔をするな。盗まれていたからといって、すぐにすぐ何かが起こるわけではないし、なに顔来たとしても易々乗っ取られるようなへまはしない」

「うん」




そうだよね。
私が不安な顔しちゃだめだよね。



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