俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜


「ちょっと、やばい情報手に入れたんだけど」


結局、本は見当たらずいったん自室に戻ったカインの元を訪れたのは情報屋のイセ。
相変わらず扉からではなく窓からの登場に、カインは呆れたような視線を移す。



「扉から来い。別に、お前の事は隠していないのだから」

「こっからの方がいろいろと楽なんでね」

「まぁいいが、やばい情報とはなんだ」




カインがソファに座ると、その向かいにイセも腰を掛ける。
少し険しい表情を浮かべ、考え込むと意を決したように前のめりになる。




「匿名で送られてきた写真だ」



封筒から取り出した写真をすっとカインの前に差し出す。
イセを見ていた視線をゆっくりとその写真に降ろした。



「・・・これは」



そこに映っていた人物に、カインはハッと目を見開いた。
確かめるように写真を取り上げるとじっくりと写真を確認する。




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