俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜


「・・・そいつは、魔神デモンの右腕といわれている男だ。あまり戦いには出てこないから、カインも会った事は数えるくらいじゃないか?」

「ああ・・・。だが、この顔に、この姿、間違いなくあいつだ」




数枚ある写真を一枚一枚すべて確認していく。
みるみる表情を険しくさせるカイン。

そんなカインを思案するように見つめるイセ。




「・・・写真だから、信ぴょう性は高いと思うけど。まさかね」

「・・・これが、真実なら」

「どうするつもり?」

「でも、なぜ・・・」





カインは苦しげに表情を歪めると、握りしめた拳をこつんと額に当てた。





「とりあえず、情報収集は続ける」

「・・・ああ。明日にでも、追求する」




カインの左手に握られた写真は、クシャッと皺ができるほど握りしめられていた。





< 266 / 376 >

この作品をシェア

pagetop