俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜
「・・・そいつは、魔神デモンの右腕といわれている男だ。あまり戦いには出てこないから、カインも会った事は数えるくらいじゃないか?」
「ああ・・・。だが、この顔に、この姿、間違いなくあいつだ」
数枚ある写真を一枚一枚すべて確認していく。
みるみる表情を険しくさせるカイン。
そんなカインを思案するように見つめるイセ。
「・・・写真だから、信ぴょう性は高いと思うけど。まさかね」
「・・・これが、真実なら」
「どうするつもり?」
「でも、なぜ・・・」
カインは苦しげに表情を歪めると、握りしめた拳をこつんと額に当てた。
「とりあえず、情報収集は続ける」
「・・・ああ。明日にでも、追求する」
カインの左手に握られた写真は、クシャッと皺ができるほど握りしめられていた。