俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜
「だからって、そんな!」
「そのことと、その写真で決まりだろう。違うか?」
「これは、この人が落とした本を拾ってあげただけ!本当よ!信じて!」
必死に訴えるけど、カインの瞳は拒絶を示していた。
疑いの眼差し。
そんな目で、見ないで。
「・・・調査は続ける。疑いが晴れるまで自室にいろ」
「疑いが晴れるまでって・・・、ちゃんと調べて!絶対に違う!私は、そんな人知らないし!」
「連れて行け」
「聞いて、カイン!お願い!私を信じて!」
信じて。
お願い。
何度も、何度も繰り返す。
でも、カインはふいと私の言葉から体ごと反らした。
もう聞く気もないというように。
「・・・カインッ・・・」
どうして信じてくれないの。
どうして・・・・。
好きだって言ってくれたのは、嘘だったの。
少しでも、私を信じてくれる気持ちは、生まれなかった?