俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜
天上界までやってきた私は、この間男とすれ違った場所までやってきた。
きょろきょろと辺りを探すけど、見当たらない。
もういないか・・・。
あの時は、あの本を手にして逃げる最中だったのかも。
だったらもうここにはいないのかな。
悪神が、ここに住んでいるわけないだろうし。
でも、なにか手がかりでもあれば・・・。
「あの!」
私は、手当たり次第人に聞いて回った。
あの男の事、それから悪神について。
でも、めぼしい情報は何も得られない。
どうしようもないのかな・・・。
諦めかけたその時、遠くから悲鳴のような声が聞こえた。
「なに・・・・?」
胸騒ぎがして私は駆け出した。