俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜


蔑むような、地を這うほどの低い声。
背筋を凍らせるような空気を感じた。

前に一度、感じたことのある恐怖。




「・・・あなた」



顔をあげた先に立っていたのは、魔神デモンだった。
見下すような瞳で私を見下ろす。

私はごしごしと目元をぬぐった。
泣いている弱いところをコイツにみられたくなかった。


強く、いなくちゃ。
恐怖に、とりこまれてしまう。




「可愛そうに、誰にも信じてもらえず。こうして無様に地面に這いつくばる姿をあいつが見たらどう思うかな?」

「・・・っ、あなたが、仕組んだの」

「さあ?俺には出来た部下がいるからな」

「どうして、私を」




そう言って睨みつけたデモンの瞳は、ひどく冷たかった。
冷たく刺すような瞳に息をのむ。



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