俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜
どれほど時間が経っただろうか。
陽が傾きかけた頃、廊下が慌ただしくなった。
部屋を出てその騒ぎの方へ向かう。
「カイン!」
振り向いたスイが不安げな表情を浮かべている。
その先には、シモンの姿が。
そして、その腕には傷だらけのももこが抱上げられていた。
「どういう事だ」
「天上界の路地裏で倒れていたのを発見いたしました」
頬は腫れ、手足には無数のすり傷や打ち身。
全身ボロボロの姿。
「その傷は」
「大変申し上げにくいのですが・・・」
シモンが顔を伏せた。
眉を顰めシモンに告げる。
「いい。早く話せ」