俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜


あのまま私がいたとしてもミイナさんと結ばれていたかもしれない。
それは、わかっていたはずなのに。


カインには、カインの立場がある。
抗えないことだってあるって。



ミイナさんはある部屋に入っていった。
そっとそれに続くとそこは調理場。


こんなところになんの用だろう・・・。



こそっと見ると、ミイナさんがワゴンに乗せられている料理の前に立っていた。
じっと見つめた後すっと通り過ぎていく。



私はそれを追いかけるように向かう。
そのワゴンのところで同じように立ち止まり見た。

これから朝食なんだ。



これって、誰かの食事・・・?




「・・・ももこさん!?」




突然の声にビクッと肩を震わせる。
私は慌てて駆け出した。



「ちょ!なにを!」



声をかけたのはシモンさん。
私は呼びかけに止まらず逃げ出した。



< 303 / 376 >

この作品をシェア

pagetop