俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜
そうだ。
もともと、シモンさんは、私の存在をよく思っていなかった。
シモンさんは、ミイナさんを推していた。
ミイナさんを婚約者にするためには、私の存在は邪魔だった・・・?
だから、悪神と手を組んで私を陥れようと・・・?
でも、たったそれだけのために、ここまでするんだろうか。
カインのために、悪神と手を組むなんて。
たった一人の人間を排除するためだけに。
でも・・・。
そうだとしても。
裏切り者がわかったところで、もうカインには私の言葉なんて届かない。
カインにとっての裏切者は、私なんだから。
「痛い・・・」
傷ついた身体も。
この心も。
痛いよ。