俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜
俺たちは、救護室でそれぞれ手当てを受けその場で集まった。
「カインはちゃんと寝ていて!」
スイにきつく言われ、俺はベッドに横になったまま話に参加する。
これほど皆の傷の影響を受けることを言ってこなかったため、余計に心配をかけているんだろう。
「どうして言ってくれなかったんだ」
「・・・言ったところでどうすることもできん」
「そんなことねぇだろ!」
「お前たちは俺を護るために戦っている。その上、余計な気がかりを与えたくなかったんだ」
護ってもらう分際で、傷の影響を受けるからと気を付けて戦えよ、などといえるわけがない。
「カイン・・・。それでも私は教えてほしかった」
「フウカ・・・」
「私、どっかで私の心臓はカインが持っているから、いくらけがをしても平気だって思ってた。だから、無茶だってできた」
「ああ。それでいいんだ。お前たちの心臓を俺が持っている以上、お前たちが死ぬことはないのだから」
俺には、それを護ることしかできない。
こうして、皆の傷を受け入れることしかできないのだから。