俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜
「だめだよ!カインが傷ついたら意味がない!カインが、痛い思いするなら意味がないの!」
「そうだ!俺たちが護りたいのは、自分の心臓じゃねぇ!カイン、お前だ!」
どうしてこうも真っ直ぐと俺を護ってくれるんだろうか。
いつだってこいつらはまっすぐで。
俺を俺として見てくれる。
「とにかく、これからはちゃんと自分の身体も護りながら、なおかつ攻めていく!」
「うん!もちろん!もう負けたりしないよ!」
「ええ。もう、こんな情けない思いはうんざりですから」
「ももちゃんを絶対に取り返す!」
俺には、こんなにも。
身体を起こしベッドの上で姿勢を正した。
皆に向き直り、拳を握ると頭を深く下げた。
「ももこを助けたい。力を貸してくれ。この通りだ」
俺には、何ができるだろう。
こいつらの想いに、どうしたら応えられるだろう。
護りたいものが増えた。
今になってようやく分かったんだ。