俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜
私は、由由香と別れ、考え事をしながら家を目指す。
大人になるためにはどうすればいいのか、なんて取り留めのないことを考えながら十字路に差し掛かった。
「やっぱ、見た目から入る方がてっとりばや・・・」
足を進めながらふと顔をあげると、目の前に車が迫ってきているのに気付いた。
ブブ――――!!!
けたたましいクラクションの音に、足がすくむ。
轢かれる!
死を覚悟した瞬間、固く目を閉じた。
お父さん、お母さん、そして由香。
最後まで、こんな私でごめんなさい。
すっかり諦めた私は、そんなことを考えていた。
はずが。